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2010-09-18 19:12:04
ロンドンのカトリック大聖堂でミサ、教皇、聖職者による未成年虐待に深い苦しみを表明、若者たちとの温かい交流
英国公式訪問中の教皇ベネディクト16世は、18日、ロンドンのカトリック大聖堂でミサを捧げられた。
ロンドンにおけるカトリック司教座大聖堂である、ウエストミンスター・カテドラルには、教皇ミサのためにこの朝早くから大勢の信者が詰め掛けた。
大聖堂前には英国の各教区から訪れた若者たちが集い、大型スクリーンを通してミサに参加した。
また、このミサには、ローワン・ウィリアムズ・カンタベリー大主教はじめ、各派のキリスト教会代表も参列した。
教皇はミサの説教で、カトリック教会の聖職者による未成年虐待に触れられ、「言語道断の犯罪」の犠牲となった人々のために連帯と深い苦しみを表明すると共に、キリストの恵み、その和解のための犠牲が、これらの犠牲者に癒しと平和をもたらすことを望んでいると述べられた。
そして、これらの罪のために恥と苦しみを受けた教会もまた、犠牲者のために祈りながら、自身の清めと刷新のための努力を行うべきと話された。
ミサ終了後、教皇は大聖堂の外に出られ、若者たちと交流された。
教皇と若い信者たちとの出会いは、短い時間ではあったが、大変親しく感動に満ちたものとなった。
教皇は英国の青年たちに、自分たちの心の中を見つめ、神の無限の愛のうちに自己を実現して欲しいと願われた。
「私たちは愛を受け取る存在です。神が私たちにくださった愛、その愛のために今の自分があることを神に感謝しなくてはなりません」と教皇は述べると共に、「私たちはまた愛を与えるようにできている。それは人生で非常に大切なことです」とも話され、皆を温かく祝福された。
この後、大聖堂内に戻られた教皇は、今回の英国滞在では訪問できなかったウェールズ地方の使節とお会いになった。
この日、カテドラルの小礼拝堂には、ウェールズ・カーディガンの巡礼聖堂からもたらされた聖母像「ろうそくの聖母」が置かれた。ろうそくに火を灯し聖母の手にする燭台に置かれた教皇は、「キリストの光がウェールズの人々の歩みを照らし続けますように」と祈られた。
同日午後、教皇はロンドン市内の高齢者施設を訪問された後、ハイド・パークでジョン・ヘンリー・ニューマン枢機卿の列福式の前夜祭をとり行われる。
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