2010-09-14 17:48:37

教皇、神のいつくしみを観想、「英国訪問のために祈りを」
 


教皇ベネディクト16世は、カステルガンドルフォで12日、日曜正午の祈りの集いを持たれた。

説教で教皇は、この日のミサで一部朗読された、ルカ福音書15章の「神のいつくしみ」を表すたとえを取り上げられた。

教皇は、同章でイエスが語る「見失った羊」「無くした銀貨」「放蕩息子」の3つのたとえに、神がどのような方であり、どのような働きかけをされるかが示されていると強調。

実際、見失った羊を見つけ担いで帰る羊飼いは、人類の贖いのために、十字架と共に罪深い人類を担ぐ主ご自身であると指摘された。

また、放蕩息子は、放蕩の限りを尽くして、父から分けられた財産を使い果たし、家畜の食べるものを欲するまでに飢えていたが、「お父さん、私は天に対しても、お父さんに対しても罪を犯しました」と言うために父のもとへ帰ると、父親は「遠くから息子を見つけて、憐れに思い、走り寄って首を抱き、接吻した」。教皇はこのイエスのたとえに神の深い愛を観想された。

神は先に私たちを隔てる道を走り、いつも私たちに会いに来てくださると教皇は述べ、罪びとであるにも関わらず、私たちは神から愛されているという確信にどうして心を開かずにいられようかと、問いかけられた。

さらに、放蕩息子の兄は、父が弟の帰還を祝うことを怒り、家に入ろうとしなかったが、この時も父親は自分から出てきて、長子と向かい合い「子よ、お前はいつも私といる。私のものは全部お前のものだ」と諭したことに教皇は注目。信仰だけが、エゴイズムを喜びに変え、隣人と神との正しい関係を新たにすることができると説かれた。

この集いで、教皇は数日後に出発される英国公式訪問および滞在中にとり行われるジョン・ヘンリー・ニューマン枢機卿の列福式について言及。この司牧訪問を祈りを通して共にして欲しいとすべての信者に願われた。

教皇は、同日、スペインのグラナダでカプチン会士レオポルド・デ・アルパンデイルが福者として宣言されたことにも、大きな喜びを表された。







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