2010-08-09 19:15:39

「神の論理・愛の論理を生きる」教皇、日曜の祈りの集いで


教皇ベネディクト16世は、カステルガンドルフォで8日、日曜正午の祈りを信者と共に唱えられた。

この集いで教皇は、当日の聖書朗読箇所(ルカ12,32-48)、神の御目から見た人間の価値やこの世の心配の無用さを示すイエスの説教の続きを観想された。

特に「小さな群れよ、恐れるな。あなたがたの父は喜んで神の国をくださる(12,32)」というイエスの言葉は、私たちの心を希望に向かって開かせ、福音が人生を変え、新しい命を与えるものであることを確信させると話された。

また、「自分の持ち物を売り払って施しなさい。擦り切れることのない財布を作り、尽きることのない富を天に積みなさい(ルカ12,33)」というイエスの教えは、物を利己主義や所有欲、支配欲ではなく、他の人々への関心を忘れない、神の論理、愛の論理をもって扱うようにとの招きであると述べられた。

こうした福音の精神を生きた人々として、教皇はこの週に記念される聖人たちに言及。8日に記念されるドミニコ会創立者・聖ドミニコ・グスマンをはじめ、アッシジの聖クララ(クララ会創立者、11日)、聖ラウレンチオ(3世紀・殉教者、10日)を挙げられた。

さらに教皇は、共にアウシュビッツ強制収容所の犠牲となった十字架の聖テレジア・ベネディクタ修道女(エディット・シュタイン、カルメル修道会、9日)と聖マキシミリアノ・マリア・コルベ神父(コンベンツアル聖フランシスコ修道会士、聖母の騎士会創始者、14日)を20世紀の殉教者として思い起こされ、第2次世界大戦の暗黒の時代にあって希望を失うことなく命と愛の神を見つめ続けたその生涯を振り返られた。







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