2010-07-07 19:07:16

スルモーナ訪問:大聖堂で教皇と若者たちの出会い


教皇ベネディクト16世は、4日午後、司牧訪問先イタリア・スルモーナの司教座大聖堂で若者たちとの出会いを持たれた。

スルモーナの大聖堂には現在、聖チェレスティーノ(ケレスティヌス)5世(ピエトロ・ダ・モローネ1209-1215頃~1296)生誕8百年祭のために、同聖人教皇の聖遺物が安置されている。教皇は聖堂地下に降りられ聖遺物の前で祈りを捧げられた。

ちなみに教皇は、2009年4月のイタリア中部地震直後、被災地ラクィラ市を訪問。地震で多大な被害を受けたコレマッジョ聖堂の一部に入られ、聖チェレスティーノ(ケレスティヌス)5世の聖遺物にご自分のパリウムを寄贈されている。

若者たちと教皇との交流は非常に温かいものとなった。青年たちの代表が教皇に挨拶し、その中で自分たちの信仰や未来への希望や不安を語った。

教皇は人生に本当に必要な問題と偽の価値観の区別をつけることを若者たちに勧められ、流行や順応主義から自由になるために知性と信仰を持つことの重要性を説かれた。そして、消費主義の文化に消耗させられることがないようにと願われた。

また、教皇はこの午後、スルモーナの重警備刑務所の関係者とお会いになった。同刑務所の所長らと受刑者の代表からなるこの使節と教皇の会見は非公開のもとに行われたが、終了後のインタビューで、刑務所所長はこの出会いを「驚くほど心に響くものだった」と述べ、同刑務所付司祭フランコ・メッソーリ神父も、自分たちが作った宗教画のモザイクを教皇に手渡した際の受刑者らの大きな感動を語った。

スルモーナ訪問を終えられた教皇は、同日夜、バチカンに戻られた。







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