2010-06-25 18:19:55

教皇、東方教会援助会議関係者とお会いに「中東に平和と宗教の自由を」


教皇ベネディクト16世は、教皇庁東方教会援助会議の関係者とお会いになった。

東方教会援助会議(ROACO)は、東方教会省に属する組織として1968年に設立された。様々な地域の東方教会の活動を設備、教育、社会福祉などの面から支えている。

ROACOは中東地域をはじめとする各地の教会関係者らと共にこのたび定例会議を開催、聖地のキリスト教教会の状況や、諸宗教対話への取り組み、今秋開催の中東のための特別シノドスなどを主要テーマに活発な意見交換を行った。

会議参加者への挨拶で教皇は、困難な状況の中で自らの信仰を守り、生まれ育った土地に留まる努力を続けている中東のキリスト教徒たちの様々な犠牲に思いを寄せられると共に、他の土地に移住した信者たちに対し、宗教的アイデンティティーを忘れることがないようにと励まされた。

教皇は、福音のために暴力に苦しむキリスト者たちに勇気付けをおくられ、聖地、イラクはじめ中東地域に恒久平和と揺るぎない共存という恵みを祈られた。

また、10月に行われる中東シノドスが準備段階においてすでに教会を活性化させていることを教皇は喜ばれ、同シノドスの実りとROACOの充実した協力を期待された。

東方のキリスト者たちが「欺くことのない希望」(ローマ5.5)を生き生きと保ち続けることができるよう、教皇はROACOの事業を通しての奉仕と連帯を願われた。
 







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