2010-06-24 19:05:07

聖トマス・アクィナスの著作と教えをテーマに、教皇一般謁見


教皇ベネディクト16世は、バチカンで23日、水曜恒例の一般謁見を行われた。

謁見中のカテケーシス(教会の教えの解説)で中世のキリスト教文化の考察を続けられる教皇は、この日も先週に同じくアクィナスの聖トマスを取り上げ、その重要著作「神学大全」を中心に講話を行われた。

教皇のカテケーシスの要約は以下のとおり。

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親愛なる兄弟姉妹の皆さん

ヨーロッパ中世キリスト教文化についてのカテケーシスを続けながら、今回もアクィナスの聖トマスを考察しましょう。

聖トマスの最高傑作と言われる「神学大全」は、信仰と理性は相反せず完全調和の中にあり、信仰によって照らされた理性は神とその救いのご計画の認識に私たちを到達させると言っています。

「神学大全」は、三位一体の神ご自身、そしてその創造のみ業と、神の受肉、御子イエス・キリストにおいて考察を深め、人類はキリストの受肉を通して天の御父の元に戻ることなどを語っています。

聖トマスは、人間の自然性を完成し、諸徳の実践と聖霊の恵みによって、私たちがそのためにこそ創造された永遠の幸福に、私たちを到らせる神の恩恵の働きについて解説しています。

聖トマスのキリストの救いのみ業についての説明は、七つの秘跡、特に聖体の秘跡の重要性を強調しています。

聖トマスが説くこれらの偉大な神学的真理は、信仰の神秘の解説を明確に伝えるその説教にも反映されています。

「天使的博士」とも呼ばれる聖トマスと共に、「神において、神のために」心を込めて主と隣人たちを愛することができるよう祈りましょう。







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