2010-06-04 14:31:33

トルコ・アナトリアの司教、殺害される、教会関係者の深い悲しみ


トルコ・アナトリア代牧区の代牧、ルイジ・パドヴェーゼ司教が、3日、イスケンデルンで殺害された。

地元警察は事件の犯人として、同司教のもとで働くトルコ人男性を逮捕した。この男性は4年間、パドヴェーゼ司教の運転手をしていた。長い間精神科の治療を受けていたこの男性を、同司教は助けていたという。司教は胸を刺され、死亡したものとみられる。

トルコでは2006年、トラブゾンでイタリア人司祭、アンドレア・サントーロ神父がイスラム教過激派の青年に殺害されたが、地元当局および教会関係者は今回の事件に関しては政治的・宗教的動機を排除した見方をしている。

パドヴェーゼ司教は、1947年生まれ、イタリア・ミラノ出身のカプチン会士。アナトリア代牧区の責任者であると共にトルコ司教協議会の会長を務めていた。

同司教はおりしも翌4日から始まる教皇ベネディクト16世のキプロス司牧訪問で、10月にバチカンで開催される「中東のためのシノドス」の討議要綱を他の司教らと共に教皇から受け取ることになっていた。

教皇はじめカトリック教会関係者は、平和の人、東西対話の推進者であったパドヴェーゼ司教の突然の死に、深い苦悩と悲しみを表した。







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