教皇「新しい世代を真に育成する教育を」イタリアの司教らに

教皇ベネディクト16世は、27日、イタリアの司教らとお会いになった。

イタリア司教協議会は、24日からバチカンのシノドスホールで総会を開催、今年から始まる「司牧十年計画」を中心に話し合いを持った。

司教らとの集いで、教皇はこの司牧十年計画の柱である教育をテーマに講話された。

現代の教育危機の根底を見つめるよう招かれた教皇は、他から何かを課されたくないという、人間の独立に対する偽りの概念が教育に対する拒否や無関心につながっていると指摘。これに対して、人間は他に自分を開くこと、他との出会いによってこそ自分自身となると話された。

教育とはまさに新しい世代の育成であり、今日の若者たちがそれぞれの心の渇き、将来の不安や、真に生きることの意味、直面する人生上の様々な問題への答えを見つける力を養うものであると教皇は強調され、教会はそのためにも人間の友である神、イエス・キリストを若者たちに示さなくてはならないと、司教らを励まされた。