2010-05-13 19:19:09

教皇ファティマ巡礼:聖母祝日に世界中の巡礼者たちとミサ


ポルトガル司牧訪問3日目の13日、教皇ベネディクト16世はファティマで巡礼者たちと共にミサを捧げられた。

ファティマの聖母の祝日に当たるこの日、同地は教皇ミサに参加する巡礼者たちの熱気で包まれた。寒さと時折強く降りつける雨にも負けず、前日からこの日の朝にかけ、ファティマを目指す巡礼者の数は増え続け、ミサ開始時にはおよそ50万人に達した。

ポルトガル全土はもとより、ヨーロッパ、世界各国から訪れた巡礼者たちは、旗やバンダナを振り、聖母賛歌を歌いながら喜びをいっぱいに表した。

教皇はミサの説教で、この巡礼を通し、苦しみに覆われた人類のために聖母と共に祈り、イエスを愛する深い心を聖母に託し、「司祭年」の終わりに当たりすべての司祭と奉献生活者を聖母の保護に委ねたいと述べられた。

聖母の出現を受けた牧童たちのイエスに対する非常に純粋な愛を思い起こされた教皇は、聖母が牧童たちの心を普遍の愛に開き、彼らが貧しい人々との分かち合いや罪びとの回心に熱心になっていった過程を振り返られた。そして、彼らが信仰のうちに学んだ兄弟愛と分かち合いの心があってこそ愛と平和の文明を築くことができると話された。

ミサの後半、教皇は、イエスはご自分の十字架と精神的に一致することで苦しみの中にある救いと心の平安を知るよう一人ひとりを招いておられると述べ、病者たちに励ましをおくられた。

そして、教皇は世界各国の巡礼者に各国語で挨拶をおくり、特に試練にある人々をはじめ、すべての人々とすべての家庭を聖母の保護に託して祈られた。

野外で行われたこのミサでは悪天候が心配されたが、ミサの途中、雲間には日が差し込み、空に大きな虹がかかった。







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