2010-05-04 15:51:22

「私たちを変容するイエスの愛を知ろう」教皇、トリノの若者たちに


教皇ベネディクト16世は、トリノ司牧訪問の2日午後、若者たちとの集いを持たれた。

会場となった市内のサン・カルロ広場にはトリノとピエモンテ州各地から訪れた参加者らの若い歓声が響いた。

教皇はこの出会いで、今年3月末に行われた世界青年の日(教区レベル)のメッセージ・テーマ、「永遠の命を受け継ぐには、何をすればよいでしょうか」(マルコ10,17)を考察しながら、若者たちの信仰と生活に指針を与えられた。

移り変わりの激しい今日の社会において「永遠」について語ることは容易ではなく、「変えること」自体が多くの場合自由を享受するための合言葉のように考えられていると教皇は指摘。

こうした中、若い人たちは人生全体を左右する重要な決断・選択をためらい、幸せであるためにつかの間の喜びを求めがちだが、それは本当に自由な生き方なのかと問われた。

私たち一人ひとりはその場限りの生き方に招かれているのではなく、神は私たちを「永遠」という観点から創り、もっと大切で素晴らしいことを実現するための種をそれぞれの心に蒔かれていると述べながら、教皇は、受け取った賜物に寛大に応え、結婚や司祭職、奉献生活など各自の道を神に信頼して進むよう若者たちを励まされた。

さらに教皇は、イエスは人生で一番重要な豊かさとは神と隣人を心を尽くして愛することだと教えていると説き、愛には様々な意味解釈があるが、その真の意味を教え、愛と命の源に導いてくれるのはキリストであると強調。
私たちの弱さを受け入れ、あるがままの私たちを愛してくださるイエス、その愛で私たちを変えてくださるイエスとの出会いを生き、その愛の豊かさを体験して欲しいと青年たちに呼びかけられた。







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