2010-04-26 18:18:11

教皇「デジタル・コミュニケーションに人間性を」


教皇ベネディクト16世は、24日、デジタルメディアをめぐる会議の参加者とお会いになった。

「デジタルメディアを通しての証し、クロスメディア時代の顔と言葉」をテーマに、イタリア司教協議会主催で行われたこの会議では、新しい多岐的メディア分野における福音宣教とキリスト教的アイデンティティーのあり方が話し合われた。

教皇は会議参加者への挨拶で、デジタルメディアが多くの人々に開かれている一方で、それを使用する人としない人との溝が個人レベルや国レベルで広がる可能性を指摘。

また、情報のコントロール、知的・倫理的相対主義の広がり、情報に対する分析・批判精神の欠如、意見・議論形態のレベルの低下などの問題点を挙げられた。

氾濫する情報の中で、人間は本来の「奥行き」や「顔」「魂」を奪われ、交換可能な単なる消費の対象となる危険を持っていると教皇は述べ、教会関係者はデジタル・コミュニケーションの世界に「人間の顔」を与えるべく、人々の精神的必要に留意しながら、人間の尊厳、真理と善、隣人愛の推進に積極的に奉仕して欲しいと、期待を表された。







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