2010-04-18 18:15:04

マルタ司牧訪問:フロリアーナで教皇ミサ


18日、マルタ共和国司牧訪問2日目、教皇ベネディクト16世はフロリアーナで市民参加のミサを捧げられた。

フロリアーナの聖プブリオ教会に隣接する広場で行われたミサには、司祭およそ800人、信者約5万人が参加した。

聖プブリオ教会は同名の聖人に捧げられている。マルタ島の長官であったプブリオ(プブリウス)は、使徒聖パウロを手厚くもてなし、パウロは熱病で床についていたプブリオの父親を癒した(使徒言行録28,7-8)。プブリオは島で最初にキリスト教を受け入れ、司教となり、後にアテネで殉教した。

教皇はミサの説教で「人の一生はたとえ一瞬たりとも神に支えられていない時はない」と強調。

紀元60年頃の冬、恐ろしい船の難破から救われマルタに上陸した聖パウロと一行のエピソードは、神の愛に信頼することの大切さを今日の私たちに教えてくれると教皇は述べ、現代文化の中で信仰から心を遠ざける声に惑わされることなく、神に深く信頼し、その信仰を他の人々にも分け与えて欲しいと話された。

教皇はミサ終了後、ラバトのバチカン大使館で聖職者による未成年虐待の被害者らとお会いになった。一人ひとりの話をお聞きになった教皇は深く心を動かされたご様子で、聖職者による虐待を恥ずべきこととして、その遺憾と苦しみの念を犠牲者とその家族らに表明。教皇は、教会がこの事件を追及し、加害者を法によって裁かせ、若者たちの未来を守る効果的な対応をこれからも続けることを約束された。







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