2010-04-17 18:43:10

スピドリック枢機卿逝去


チェコ出身の神学者、イエズス会士のトマス・スピドリック枢機卿が、16日、静養先のローマで逝去した。90歳であった。

スピドリック枢機卿は、1919年、チェコスロバキア(現在のチェコ共和国)のボスコヴィチェに生まれた。青年時代、大学の勉強とイエズス会での修練生活はナチス・ドイツと、ロシアによって課された強制労働でたびたび中断した。1949年、司祭叙階。教皇庁立東方研究所、グレゴリアン大学で教鞭をとった。霊的指導者、説教者として優れ、1995年には教皇庁の黙想指導を務めた。2003年、教皇ヨハネ・パウロ2世によって枢機卿に任命された。バチカン放送局の仕事に1951年より携わり、その協力は晩年まで続いた。

教皇ベネディクト16世は、昨年12月にスピドリック枢機卿の90歳の誕生日を記念するミサを司式し、同枢機卿に賞賛と感謝の言葉を述べている。

スピドリック枢機卿の逝去に、教皇はイエズス会関係者に弔電をおくられ、福音の熱心な奉仕者、知性と心をもって教会と文化に貢献した同枢機卿を心から惜しまれた。







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