2010-04-03 18:52:14

聖金曜日:「世界を変えるキリストの愛」コロッセオで教皇による十字架の道行き


2日、キリストの受難を記念する聖金曜日、教皇ベネディクト16世は夜ローマ市内のコロッセオで十字架の道行をとり行われた。

十字架の道行きとは、キリストの受難を黙想しながら行う信心業。イエスが死刑の宣告を受けてから、十字架上で最後を遂げ、墓に葬られるまでの過程を、14の場面に分け、各所ごとを黙想し、祈るもの。

春らしい穏やかな夜、十字架の道行きはコロッセオ内からスタートし、各場面の朗読と黙想、祈りが響く中、聖職者や修道者、信徒の代表者が十字架を掲げて歩いた。コンスタンティヌス凱旋門やパラティーノの遺跡群を背景にした会場で、信者らはろうそくを手に黙想と祈りに参加した。

黙想を助けるためのテキストは、今年はカミッロ・ルイーニ枢機卿によって書き下ろされた。

教皇は最後の場面で十字架を受け取られ、イエスの受難の道程を締めくくられた。

説教で教皇は、十字架の道行きでイエスと共にカルワリオをたどりながら、イエスの私たちへの愛がいかに深いものだったかを知ることができると述べ、それを感情で受け止めるに留まらず、イエスの苦しみに参与し、生活や教会や世界の中で師の受難を分かち合っていくよう招かれた。

そして、十字架を通して示された神の限りない愛の教えをもって、回心を新たにし、世界を変える唯一の力であるその同じ愛を生きるよう説かれた。

教皇は、やがて来る復活の日の光は人生や、困難、苦しみを心の目で新しく捉えさせると話し、主の復活の輝きの照らしを確信しながら、日常の十字架を愛と共に担っていこうと呼びかけられた。







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