2010-03-25 17:35:35

教皇一般謁見・カテケーシス要約(2010.3.24)


親愛なる兄弟姉妹の皆さん。

中世キリスト教文化をめぐるカテケーシスで、今日は聖アルベルトについて考察しましょう。

「アルベルトゥス・マーニュス」「大聖アルベルト」とも呼ばれる聖アルベルトは、博物学における天才で、その学識は自然科学から、哲学、神学にまで及んでいます。

聖アルベルトはドミニコ会に入会し、パリ大学で学んだ後、ドイツのケルンで教鞭をとりました。ドイツの管区長に選ばれ、その後レーゲンスブルグの司教を務め、再び教職と著作に戻りました。

聖アルベルトはリヨン公会議で重要な役割を果たしました。そして、自分の最も優れた弟子、アクィナスの聖トマスの教えを明白にし、擁護するために努力しました。

聖アルベルトは教皇ピオ11世によって列聖され、教会博士と宣言されました。そして、教皇ピオ12世によって自然科学の保護者とされました。

聖アルベルトは、信仰と理性は決して相反するものではないことを私たちに示しています。また、創造された世界は神によって書かれた本のように読むことができ、さらに様々な科学を通して理解が可能であると教えています。

聖アルベルトのアリストテレス研究は、哲学と神学の違いを明らかにしながら、どちらも私たちの真理と幸福への召命の発見を可能にすると言っています。この召命は永遠の生命の中で本当の充満に到りつくのです。
 







All the contents on this site are copyrighted ©.