2010-03-12 18:17:29

「神を世界に語る司祭が必要」教皇、神学会議参加者に


教皇ベネディクト16世は、12日、教皇庁聖職者省主催の神学会議に出席した司教・司祭らおよそ700人に挨拶をおくられた。

この会議は、現在記念されている「司祭年」の行事の一環として、「キリストの忠実、司祭の忠実」をテーマに11日より開催されていた。

教皇は参加者への言葉で、今日広がる価値観の多様性においてあらゆるアイデンティティー的概念が薄められていく中、司祭の神学的な独自性を明確に保ち、時代の風潮による文化的カテゴリーに左右されないことが大切と話された。

神からの使命によって、世のために、世から取り上げられた司祭の存在は、人々の目に特異なものに映るが、人々に受け入れられやすい分類を用いて司祭を単なる「社会奉仕者」と位置づけることは、キリストの司祭職そのものを裏切ることになりかねないと警告された。

教皇は、司祭が神を世界に語り示し、移ろいやすい時勢の文化から離れて、神に属するものとして自由に生きることの必要を説かれた。

そして、キリストが人類に忠実であったように、司祭もまたキリストと教会への完全な忠実に生き、自分自身にではなく、神に属する人としてのあり方を証ししていくよう、参加者に励ましを与えられた。







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