2010-03-11 15:10:29

聖ボナヴェントゥーラの教えを考察、教皇一般謁見


教皇ベネディクト16世は、10日の一般謁見で、聖ボナヴェントゥーラの思想と教えをテーマに話された。

現在、教皇は謁見のカテケーシス(教会の教えの解説)で、中世の教会に関する考察を続けられている。                    
前回聖ボナヴェントゥーラの生涯を振り返った教皇は、この日はその思想を中心に紹介された。

教皇のカテケーシスの要約は以下のとおり。

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親愛なる兄弟姉妹の皆さん

中世のキリスト教文化についてのカテケーシスを続けながら、今日は13世紀のフランシスコ会士で、偉大な神学者として知られる聖ボナヴェントゥーラの教えを考察しましょう。

聖ボナヴェントゥーラは、フィオーレのヨアキムの説や、キリストや教会の時代に終止符を打ち聖フランシスコこそ聖霊の新しい終末の時代を開始したと唱える「フランシスコ聖霊派」の教えに強く反駁しました。

聖ボナヴェントゥーラはフランシスコのカリズマの新しさを擁護しながら、歴史とその発展の神学を深めました。

キリストの出来事は決定的であると同時に、教会の歴史にいつまでも豊かな実を結び続けると強調しています。

ボナヴェントゥーラは、キリストの啓示は歴史の中で何ものによっても決して凌駕されることはなく、神のご計画の将来における実現はキリスト教的希望の対象であると強く主張しました。

また、ボナヴェントゥーラは、神は宇宙を包み込むすべてのよきものの原因であり、かつ目的である、とする偽ディオニジオの著作から大きな影響を受け、「神に到る霊魂の旅路」という著書の中で霊魂が被造物から三位一体の神の神秘的観想に到達するまでの道程を説明しています。

聖ボナヴェントゥーラはキリストをその神学の中心に据えました。彼の著作は、心にキリストの言葉を喜んで迎え入れ、神の永遠の愛の喜びを体験するようにと私たちを招いています。







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