2010-03-05 17:26:32

バチカンで四旬節説教会「神の恵みを受け入れる」
 


教皇ベネディクト16世は、5日、バチカンのレデンプトリス・マーテル礼拝堂で行われた四旬節説教会に出席された。

この説教会はバチカンの高位聖職者を対象に、復活祭前の準備期間である四旬節中、毎金曜日に開かれる。

教皇付説教師、カプチン・フランシスコ会士・ラニエーロ・カンタラメッサ神父はこの日、「神の神秘を授ける者-司祭、御言葉と秘跡の役務者」をテーマに第一回目の説教を行った。

カンタラメッサ神父は、石版に記されたモーセの律法に基づく「文字」による古い契約と、聖霊により心に記された内的な掟、新しい契約を対比。

キリスト教は、人間がすべきことより先に、神が人間のためにしてくださったことを語っており、最初に回心があり次に救いが来るのではなく、何よりも先にまず救いがあることが大きな特徴と同神父は強調。この大きな神の恵みを人々が生きることができるよう助けることが司祭の役割と述べた。

「恵みによって救われる」とは誰かに依存することを認めることであり、これが人にとって最も難しいこととカンタラメッサ師は指摘し、今日の西洋文化においてキリスト教を拒否する傾向さえ一部見られるが、それは教会とキリスト者への拒絶ではなく、恵みに対する拒絶にほかならないと話した。
 







All the contents on this site are copyrighted ©.