2010-02-25 17:45:03

駐イラク教皇大使「キリスト教徒は和解と平和の推進者」


イラク・モスルで殺害された3人のキリスト教徒の葬儀が25日行われ、同国内の司教や司祭たち、そして多くの信徒が参列した。

モスルではキリスト教徒への暴力が相次ぎ、現在何百人もの信者らが自分たちの生まれ育った地を離れようとしている。

これに対し駐イラク教皇大使・フランシス・アシジ・クリカット大司教は、キリスト教徒たちは本当は故郷を離れたくないと強調する。

「イラクのキリスト教徒は2000年もの歴史を持ち、この間他の人々とすべてを分かち合ってきた。イラクのキリスト教徒を迫害しよう、あるいはキリスト教共同体を破壊しようという行為は、イラクの歴史そのものを破壊することになる」とクリカット大司教は指摘。

また、「キリスト教徒はイラクを構成する大切な一要素であり、特にこの復興期にあるイラクでキリスト者は和解と平和、諸宗教対話の推進者として非常に重要な役割を担っている」と話した。実際、この日スンニ派、シーア派双方からなるイスラム使節が教皇大使館を訪れ連帯の意を述べたという。

同大司教は、イラクのキリスト教徒の権利が守られるよう、同国政府と国際社会に強く訴えた。







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