2010-02-23 17:18:06

教皇庁年鑑2010年版:世界のカトリック信者・司祭共に増加


「教皇庁年鑑2010年」が発表された。

「教皇庁年鑑」は、世界のカトリック教会および教皇庁組織の一般情報や人事をまとめたもので、毎年国務省の統計局が編纂する。

最新の年鑑では、2008年度のカトリック人口の推移と内訳が明らかにされた。

これによると、2008年の世界のカトリック信者は、約11億6千6百万人で、2007年の約11億4千百7万人から、1,7%の増加を見せた。世界の人口増加率をも考慮した全世界の人口に占めるカトリック信者の割合は、17,33%から17,40%と、前年に比べわずかに増加している。

2008年における司教の数は、5002人。2007年の4946人と比較して1.13%増えた。

全世界の司祭数は、2000年以降のなだらかな増加傾向が続いている。2008年の司祭数は教区司祭・修道司祭合わせて2007年の408.024人から、409.166人に上昇した。

司祭の大陸別割合は、ヨーロッパ(47,1%)、アメリカ(30%)、アジア(13,2%)、アフリカ(8,7%)、オセアニア (1,2%)。2000年当時との比較では、アフリカ・アジア・アメリカで司祭が増加、オセアニアでは変化はなく、ヨーロッパでは2000年の51,5 %より著しい司祭の減少が見られる。

世界の修道者数では女性修道者の割合が重きを占めている。しかしながら世界の女性修道者は2000年時の801.185人から、2008年は739.067と、7,8%減少した。大陸別では、ヨーロッパ、アメリカ、オセアニアで減少の一方、アフリカとアジアで大きく増加している。

司祭志願者数は、2007年の115.919人から、2008年では117.024人と約1%の増加。この増加傾向は特にアフリカ、アジア、オセアニアで見られ、ヨーロッパでは逆に減少、アメリカでは目立った変化はない。
 







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