2010-02-05 18:15:23

教皇一般謁見・カテケーシス要約(2010.2.3)


 
親愛なる兄弟姉妹の皆さん、

今日のカテケシスでは中世のカトリック教会の刷新に大いに貢献した聖ドミニコについて考察してみたいと思います。

聖ドミニコはスペインのオスマ教区の司祭でしたが、キリストの福音宣教のために全ヨーロッパの国々に派遣されました。聖ドミニコはどこの地においてもキリストの福音の真理を人々に熱心に説いて回りました。
特に聖ドミニコは当時ヨーロッパに広まりつつあったアルビ派の異端 に対して力強く戦いました。アルビ派の異端はキリストの受肉に神秘を否定し、身体の復活や婚姻の価値、および秘跡を認めていませんでした。
聖ドミニコは清貧の生活を抱きしめ、もっぱらキリストの福音宣教にその生涯を捧げました。彼の周りに集った弟子たちと共に今日聖ドミニコ会としても知られている「説教者修道会]を創立しました。聖ドミニコは創立したその修道会の使徒的要求を満たすため、聖アウグスティヌスの会則を取り入れ、神学の研究と祈り、そして兄弟たちとの共同生活をその修道生活の中心にすえました。
ドミニコ会士たちは聖ドミニコの精神に従い、様々な国々にキリストの福音宣教のために赴きました。ドミニコ会のモットーは「観想した霊的実りを人々に分かち与える」というものでした。ドミニコ会士たち人々の間でのその宣教活動において、特にロザリオの祈りの普及に力を注ぎました。この祈りは単純ながらも素晴らしい美しい祈りで、聖母のおん子、キリストのご生涯をその誕生から受難そして十字架上での死、その復活さらに昇天までを、聖母マリア自身の目で眺めながら観想するというもので大変奥深い祈りです。







All the contents on this site are copyrighted ©.