2010-01-19 18:12:45

教皇「移民・難民として生きる子どもたちに尊重と配慮を」


教皇ベネディクト16世は、バチカンで17日、日曜正午のアンジェラスの祈りを巡礼者と共に唱えられた。

この日、カトリック教会は世界難民移住移動者の日を記念した。これは日本の教会では9月の第4日曜日(今年は9月26日)に行われる。

カトリック教会は常に移民・難民に関心を寄せてきたが、それは、前世紀初頭に移民司牧に奉仕した福者ジョヴァンニ・バッティスタ・スカラブリーニ(1839-1905)や聖フランチェスカ・カブリーニ(1850-1917)らの活動にも証しされていると教皇は述べられた。

今年の世界難民移住移動者の日のテーマとして、移民・難民の子どもたちに注意を向けた教皇は、すべての子どもたちは国籍に関係なく「ひとりの人間」として尊重され、あらゆる疎外や搾取から守られなければならないと訴えられた。

そして、祖国を離れて生活する子どもたちに法的な保障と、生じる諸問題に対する支援、特別な教育・文化的配慮を望まれた。

教皇はこの日の午後、ローマのシナゴーグ(ユダヤ教会堂)を訪問予定であることを告げられ、問題や困難を乗り越え、ユダヤ教とカトリック間の尊重と対話、協力が育つことを願われた。

また、教皇は、翌18日(月)から25日(月)まで行われるキリスト教一致祈祷週間(テーマ:「あなたがたはこれらのことの証人となる(ルカ24・48)」)に言及。互いに兄弟としてキリストの愛のうちに一致することが、私たちの福音宣教により信頼と効果をもたらすと述べ、キリスト者の完全な一致に向けて熱心に祈るよう、信者らを招かれた。

教皇はこの日、ハイチ大地震の被災地への具体的な連帯を改めて呼びかけられると共に、負傷者や家を失った人々、また現地の大司教や多くの司祭・修道者をはじめ、亡くなったすべての人々のために祈られた。







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