2010-01-07 18:47:49

主の公現:教皇「神に向かう謙遜で純粋な心を」


主の公現の大祝日を迎えた6日、教皇ベネディクト16世は、バチカンでミサを捧げられた。

主の公現とは、幼子イエスへの東方三博士の訪問や、キリストの洗礼、カナでの最初の奇跡など、キリストが公に人々の前に姿を現されたことを記念し、イエスを通して神の栄光がすべての人々に現れたことを祝う。

イタリアではこの日は祝日に当たり、バチカン周辺には家族連れの市民や観光客が数多く訪れ、大聖堂前のコンチリアツィオーネ通りでは、東方三博士らに扮し時代衣装に身を包んだ人々の行列も行われた。

教皇は聖ペトロ大聖堂で行われたミサの説教で、ベツレヘムの洞窟から放たれる偉大なる光は、東方からやって来た博士たちを照らし、そして人類全体に及んだと話された。

東方の博士たちは、すべての時代を経て、星に導かれ聖書に示された道をたどり救い主に会いに行った人々の連綿たる行列の先頭であり、これらの人々はそれぞれの方法で星の光に照らされ神に導かれたという意味で、東方三博士と同じ体験を生きていると述べられた。

一方で、多くの人が東方三博士と同じ星を見たがそのメッセージを理解しなかったのはなぜか、また無関心だった人々、道を示しても自らは動こうとしなかった人々には何が欠けていたのかと教皇は問いながら、それは自らを過信し神との出会いに心を閉ざしていたため、あるいは真の謙遜や、勇気、福音を受け入れる子どものような心が欠如していたからではなかったかと指摘された。

そして、教皇は、慈しみの星を見いだし、その光に照らされて歩み、神との出会いによって大きな光と真の喜びに満たされることができるように、賢明で純粋な心を与えてくださいと神に祈られた。







All the contents on this site are copyrighted ©.