2009-12-14 18:50:03

「病者の尊厳の尊重を」教皇、ローマ市内のホスピス訪問


教皇ベネディクト16世は、13日、ローマ市内のホスピスを訪問された。

ジャニコロ地区にある「ホスピス・サクロ・クオーレ」は、ターミナルケアを目的に、教会関係者の呼びかけによって1998年に設立された医療施設。緩和医療の研究と共に、入院患者の受け入れ、デイケア、訪問ケアを行っている。近年アルツハイマー科も設けられた。

教皇とホスピスの患者たち、またその家族らの出会いは感動に満ちたものとなった。

関係者への挨拶で教皇は、今日の社会における効果主義的な考え方が重篤な患者たちを疎外してしまう中、人間の尊厳の真の意味を知り、これらの人々を尊重・支援し、個々の患者の病状から来る困難と苦しみに対応する取り組みがますます必要であると話された。

そして、これらの患者の苦痛を和らげ、尊厳ある生活ができるよう助けるには、適切な医療ケアはもとより、患者に常に寄り添う愛と連帯の具体的な行為や理解、慰め、励ましが大切であると強調された。

患者たち一人ひとりの苦しみに思いを寄せられた教皇は祈りを約束されると共に、苦しみの中にあっても「イエスは私たちの間に来こられ、ここにおられる」というキリスト教的確信に支えられ、イエスに信頼し、希望を失うことがないように励まされた。







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