2009-12-10 18:51:16

キューバ新大使のバチカン訪問


教皇ベネディクト16世は、10日、キューバのエドゥアルド・デルガド・ベルムデツ新大使とお会いになった。

同大使より信任状を受け取られた教皇はこの席で、前任者ヨハネ・パウロ2世の1998年のキューバ訪問時と比較し、かなり変化した同国の国際・国内状況に触れられた。

特に教皇は、キューバと米国との関係改善のきざしが、両国家の主権と国民の権利を完全に尊重し、相互に前向きに歩み寄る上での新しいきっかけとなることを期待された。

また、世界的な経済危機の影響が、自然災害による打撃や通商禁止と合わさって、キューバ国民を苦しめていることに対し、この複雑な状況の中で人権擁護をはじめとする倫理に基づいた堅固な経済基盤を構築することがますます急務になっていると指摘された。

さらに、いくつかの刑務所でのミサの許可や、宗教行列の実現、一部の教会財産の返還、修道院の開設など、これまで行われた宗教の自由に対する様々な改善と共に、今後もキューバにおける教会の司牧活動が保証されるよう願われた。







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