2009-09-26 17:57:09

教皇、「プラハの幼きイエス」に世界中の家庭を託す


教皇ベネディクト16世は、チェコ司牧訪問初日の26日、プラハ市内の「勝利の聖母教会」を訪問。同教会の「プラハの幼きイエス像」の前で祈りを捧げられた。

同教会は、1611年から1613年の間にドイツのルーテル派のために建設された。白山の戦い(1620年)での勝利の後、跣足カルメル修道会に託された。これに伴い教会は改築を経て、プラハで最初のバロック様式宗教建築のモデルとなった。

勝利の聖母教会には人々の信心を集める「プラハの幼きイエス像」がある。この像は、チェコに嫁いだスペイン貴族の女性が母国から伴ってきたもの。像はその娘に譲られ、1628年にはカルメル会に贈られた。木製の47センチの幼きイエス像は、様々な信者が寄贈した美しい衣装でも知られる。

教会に到着した教皇は、プラハ市長はじめチェコ司教協議会会長ら教会関係者、そして大勢の両親と子どもたちに迎えられた。

教皇は幼きイエス像のある祭壇で祈られた後、訪問の記念として幼きイエス像に金の冠を贈られた。

幼きイエスの姿に、人になられた神がナザレの貧しい家庭で30年間生活された神秘を観想された教皇は、世界のすべての家庭に思いをはせられた。

教皇は、家庭の安定は社会と人類の真の発展のための重要な要素と強調。特に子どもの将来のために多くの努力をしなければならない若い家庭、病気や不和など様々な事情で苦しむ家庭など、世界中の家庭を幼きイエスに託して祈られた。

また、幼きイエスは、幼年期の素晴らしさと、子どもたちに対するイエスの特別な愛を思い起こさせると述べ、人類の未来と希望である子どもたちが暴力や搾取の犠牲になることなく、愛され、尊重されるよう願われた。

教皇は教会に集った家族らに心からの祝福を与えられた。







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