2009-09-22 18:38:55

「真の知恵の素晴らしさを観想しよう」教皇、日曜の集い


教皇ベネディクト16世は、カステルガンドルフォで20日、日曜正午の祈りの集いを持たれた。

説教で教皇は、この日の聖書朗読、ヤコブの手紙(3,16-4,3)を取り上げられ、真の知恵について語るこの箇所の表現の素晴らしさ、その今日性を紹介された。

教皇はここに、ねたみや、争い、混乱、悪い行いを引き起こす「地上的な知恵」と、純真、温和、従順で、憐れみとよい実に満ち、偏見と偽善がない「上から出た知恵」の対比を示されながら、真の知恵の結果として得られるものの中で、第一に「純真」が挙げられていることに注目された。

「純真」とは聖性であり、人間の心の中の神の透明な反映といえると述べた教皇は、神から来る知恵は強要しなくても、おのずと真理と愛のゆるぎない活力を保つゆえに、嘘や不寛容に走ることなく、平和で寛容、善の実を豊かに結ぶと強調された。

そして、真の知恵の美しさを観想しながら、それぞれの生活の中で偽りや暴力をはね返し、他の人々への尊重と理解を育て、平和の実現に奉仕するよう信者らを励まされた。

集いの後半、教皇は先日アフガニスタンのテロで平和維持のために同地に派遣されていたイタリア人兵士らが死傷したことに触れながら、世界の紛争地で兵士および市民の犠牲が毎日のように伝えられることに深い苦しみを禁じえないと述べ、これらすべての犠牲者と遺族のために祈りを捧げられた。

教皇は、暴力と死の論理をくい止め、愛と相互理解に基づく正義と和解、平和、発展支援を推進するための国家間の連帯を励まされた。

また、今月26日(土)から28日(月)までチェコ共和国を司牧訪問される教皇は、この訪問について、地理的にも歴史的にもヨーロッパの中心に位置し、前世紀の悲劇を乗り越え、欧州全体がそうであるように今信仰と希望の理由を再び見出す必要を持ったこの国で、過去と現代の福音の英雄的な証人を称え、愛と真理のうちに前進できるよう皆を励ましたいと抱負を述べられた。そして、祈りをもってこの訪問を支えて欲しいと信者らに願われた。

教皇は来週バチカンに移られるため、現在滞在中のカステルガンドルフォの市民らにこの機会に心からの挨拶をおくられた。







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