2009-08-26 18:48:44

「貧しい人々に連帯し、環境を守ろう」教皇一般謁見


教皇ベネディクト16世は、カステルガンドルフォで26日、水曜恒例の一般謁見を行なわれた。

夏休みは自然と親しむ貴重な時であるが、残念ながらこの期間に自然災害や環境破壊などのニュースを多く耳にしたと教皇は述べ、これらの出来事から、現在社会で関心が高まっている自然の尊重、人間と環境の正しい関係等について考察を行なわれた。

「大地は創造主の貴重な恵み」という意識から、環境とその保護をめぐる問題を、人類の総合的な発展というテーマに関連付けながら、教皇は、新回勅「カリタス・イン・ヴェリターテス」にも記したように、「自然は神からすべての人に託されたものであり、その扱いは人類全体、特に貧しい人々や未来の世代に責任を負うもの」であり、共通の恵みである大地や水や空気を守るだけでなく、人間自体をその自己破壊から守る必要があると説かれた。

教皇は、神が忘れられている、もしくはその存在が否定されているところで、自然が悪用されるのではないかと問い、神との関係が希薄になればなるほど、物質は単に利己的な所有の対象になり、人間の存在目的はできる限り多くを所有するためのあくせくした競争になってしまうと話された。

環境を保護し、資源や気候問題に取り組み、法を尊重し、貧しい地域と連帯しつつ、真理に基づいた愛に生かされた総合的な人類の発展を目指すよう、教皇は世界に呼びかけられた。







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