2009-08-12 12:40:17

教皇、アジアの台風・日本の地震被害にお見舞いの言葉、一般謁見


教皇ベネディクト16世は、カステルガンドルフォの離宮で12日、水曜恒例の一般謁見を行なわれた。

巡礼者への挨拶の中で、教皇はここ数日台風による豪雨で深刻な打撃を受けたフィリピン、台湾、中国南東部、そして日本にお見舞いを述べられ、特に日本については先日の強い地震による被害をも気遣われた。

教皇は、困難な状況に置かれたすべての被災者たちと、亡くなった人々のために祈られると共に、被災地への連帯と援助を呼びかけられた。

謁見中のカテケーシス(教会の教えの解説)で、教皇は典礼暦で15日に祝われる聖母の被昇天と、現在開催中の「司祭年」を踏まえ、「司祭たちの母」としての聖母マリアをテーマに講話された。

教皇は聖母と司祭職の結びつきが受肉の神秘に深く根ざしていると強調。

マリアの自由な「はい」を通して神がこの世に入り人となられたように、聖母が受肉の神秘と私たちの救いと大きく関わっていることを確認すると共に、神が人の子となられた受肉は、最初から十字架において愛を与えつくし、世のいのちのパンとなる自己犠牲を目的としていたことから、犠牲と司祭職と受肉は互いに切り離せないものであり、その神秘の間には聖母の存在があると説かれた。

そして、十字架のもとでイエスが弟子聖ヨハネに母を託されたように、キリストの弟子であるすべての信者、特に司祭は、聖母をその生活と自分自身の存在の深くに迎え入れていく必要があると話された。

教皇は、第2バチカン公会議がマリアを「最高永遠の司祭の母、使徒の女王、司祭的役務の保護者」(『司祭の役務と生活に関する教令、18』)として示していることを指摘。

また、アルスの主任司祭・聖ヨハネ・マリア・ビアンネ神父の「イエス・キリストは私たちに可能な限りのすべてを与えてくださった後で、さらにご自分の持たれる最も貴いものを私たちに残してくださいました。それは彼の聖なる御母です」という言葉を紹介された。

現代の様々な問題を生きる司祭たちがイエスの姿と一致して、その計り知れない愛の宝を伝えることができるよう、教皇は聖母に祈りを託された。







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