2009-07-08 18:26:37

教皇一般謁見・講話要約(2009.7.8)


親愛なる兄弟姉妹の皆さん

今日は私の回勅「カリタス・イン・ヴェリターテ(仮訳:真理における愛徳)について少しお話しましょう。

約40年前、時の教皇パウロ6世は回勅「ポプロールム・プログレッシオ」を発表され、愛におけるキリストの真理にのっとった教会の社会教説を示されました。

このたびの回勅は、今日の世界が抱える社会問題の具体的な解決策を提供しようとしているのではありません。ただ人類の発展に不可欠ないくつかの原理に焦点をあててみたいと思っているのです。

それらの中で最も大切なもの、それはあらゆる真の発展の中心である人間の生命そのものです。

さらに、回勅は、信教の自由の権利も人類発展の一部分であると語っています。

また、無制限な技術への期待にも警告を発しています。世界の食料問題にも言及し、農業発展を促し、環境保全の問題にも注意を向けるよう招いています。

政治家、経済関係者、経営者たちには、ビジネスの世界で利益追求だけを目的とすることの弊害を強く指摘しています。

親愛なる友人の皆さん、人類は一つの家族です。その中において総合的発展を目指すあらゆる計画は、人間一人ひとりの精神的成長を図り、真理における愛の力に導かれるものでなくてはなりません。

政治に関わる人々、また経済関係者たち、特に今回イタリアで行われる主要国首脳会議に集う各国の責任者たちのために祈りましょう。 彼らの決議事項が特に貧しい国々の進歩発展のためになるよう心を一つにして祈りましょう。







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