2009-07-01 14:26:40

聖ペトロ・聖パウロ:教皇、首都大司教らにパリウム授与、間もなく発表の新回勅に言及


教皇ベネディクト16世は、聖ペトロ・聖パウロ大祝日の29日、バチカンの聖ペトロ大聖堂でミサを捧げられ、この中で最近任命された主都大司教に伝統のパリウム授与を行なわれた。

同日正午のアンジェラスの祈りでは、教皇は近日発表予定の第3作目の回勅「カリタス・イン・ヴェリターテ」について言及された。

今回の回勅は、1967年にパウロ6世により発表された「ポプロールム・プログレッシオ」の社会的テーマを受けつぐもの、と教皇は説明。この29日、使徒聖ペトロ・聖パウロ大祝日の日付を記したこの回勅で、現代における総体的な発展について、いくつかの観点を愛(カリタス)と真理の光に照らし出して考察していると述べられた。

そして、この回勅を通し、教会が人間の尊厳とすべての人の真の必要を尊重した持続可能な発展への取り組みにおいて人類に寄与できるよう、新回勅を皆の祈りに託された。

教会の2本の柱としての聖ペトロ・聖パウロ両使徒を祝った午前中のミサで、教皇は昨日終了した「パウロ年」は異邦人の使徒、パウロから改めて信仰の基本を学ぶ機会であったと振り返りながら、一方でこの日はパウロの書簡と並んで新約聖書に収められた「ペトロの手紙」に注目、いのちに至る道を説くペトロの教えを紹介された。

「司祭年」の開始に当たり、教皇は特にペトロが「魂の牧者、監督者」(1ペトロ2, 25)、「大牧者」(同5, 4)と呼んでいるキリストに倣うよう司牧者らを招かれ、キリストの視線で人間の本質、内面を見つめ、人間の魂が貧しくなることがないよう、また人間の本質、すなわち真理と愛に対する能力が失われることがないよう、人がいのちを見出すのを助けるのが司教や司祭の使命であると説かれた。

教皇は、善き牧者の象徴としてのパリウム(毎年1月21日の聖アグネスの日に教皇によって祝別された羊の毛で織った白く細長い布に、十字の刺繍を施し、輪状にしたもの)を首都大司教ら一人ひとりの肩にかけられた。







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