2009-06-04 18:09:40

ラバヌス・マウルスを考察、教皇一般謁見


教皇ベネディクト16世は、バチカンで3日、水曜恒例の一般謁見を行なわれた。

謁見中のカテケーシス(教会の教えの解説)で、中世の東西教会の著作者の考察として、ラバヌス・マウルスを取り上げられた。

ラバヌスは、780年頃、マインツに生まれた。若くして修道院に入り、有名なフルダの修道院の院長、マインツの大司教となり、カロリング時代の諸侯の賢明な相談役を務めた。

教皇は、聖書注解者、哲学者、詩人など多くの側面を持つ、西方ラテン世界の偉大な文化人、ラバヌスが、司牧者としてすべての人のために惜しみなく奉仕しながら、同時に研究や観想を大切にしていたことを紹介された。

ラバヌスは、聖霊賛歌「ヴェーニ・クレアトル・スピリトゥス」の作者と伝えられているように詩作にも励んだが、それは彼が信仰の体験と真理を「精神と魂と肉体」のすべてを通して伝えようとしたためと教皇は説明されながら、信仰は考えだけでなく、人間の全存在をもって触れるものと述べられた。

教皇はまた、ラバヌスが「観想をおろそかにする者は、自ら神の光を捨てることになる」と観想の重要性を説いていることを指摘。あわただしい毎日の生活や仕事、また休暇の中で神のための時間を確保し、神と向き合い、考え、観想し、祈り、特に主日の典礼に参加するよう信者らを招かれた。







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