2009-06-01 18:28:43

教皇、子どもたちとの出会いで温かい交流


教皇ベネディクト16世は、30日、教皇庁福音宣教省・児童福祉会主催の集いに参加、子どもたちとの出会いを持たれた。

児童福祉会は、宣教援助事業に属する組織で、子どもたちが小さな宣教者としての意識を育み、他の国の子らと信仰を分かち合い、特に貧しい国の子どもたちに具体的な連帯の業を示すことを主な目的としている。

この日、「子どもたち、パウロのような宣教者」をテーマに行なわれた集いには、イタリアおよびヨーロッパ諸国から児童およそ7千人が参加、会場のバチカンのパウロ6世ホールは子どもたちの歓声であふれた。

児童らとの対話の中で、教皇は様々な質問にご自分の子ども時代の思い出を交えて答えられた。

例えば「(子どもの時)教皇になると思ったことはありますか」という質問に、教皇は、町外れの小さな村に育った無邪気な子どもだった自分にとって、それはまったく考えたこともなかったと答えると共に、「いったいどうして主が自分にこの使命を託したのか今でもわかりませんが、主の手から驚くべき、自分の力に余るこの仕事を受け取りました。でも主が私を助けてくださいます」と話された。

また、ある児童は、両親の国籍がそれぞれ違う友達もいるが、異なる文化の中で喧嘩をせずに生活することはできるのかと問うと、教皇は自分も子ども時代、ある村に家族と共に引っ越し、異邦人のように感じたこともあったが、皆で助け合うことでそれを乗り越え、とてもよい共同体を築いていったと回想。

自分も喧嘩したこともあったが、すぐに仲直りして忘れてしまった、重要なのは和解し、赦し合い、一からやり直しながら、心にわだかまりを残さないことですと、子どもたちに教えられた。

さらに、教皇は「祈ることで、神は私たちの中に入ってこられます。祈りは世界を変えることができるのです」と、子どもたちに祈りの大切さを示され、朝と晩に、また食事の前に祈ることから始めるようにと勧められた。

教皇との出会いの後、子どもたちは城壁外の聖パウロ大聖堂へ巡礼し、ミサに参加した。







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