2009-05-29 18:00:04

教皇、イタリア司教協議会定例総会に挨拶


教皇ベネディクト16世は、28日、イタリアの司教らに挨拶をおくられた。

イタリア司教協議会は、今月25日から29日まで、バチカンのシノドスホールで、第59回定例総会を開催。「教育を考える:教育をめぐる緊急課題」を主なテーマに討議を行なっている。

教皇は会議参加者への挨拶で、真のキリスト者を育成することは、責任ある成熟した大人を育て上げることでもあり、教育はイタリアの教会と社会にとって根本的な課題であると強調。

今日の教育で必要とされているのは、若い人々が信頼を寄せることのできる権威ある教育者の存在であると述べながら、真の教育者の条件には、まず第一に人となりが重要であると共に、託された青少年の教育において権威と模範を併せ持つことが大切、と話された。

相対主義的、虚無主義的な生き方に魅力を見出す現代において、教育そのもののあり方が問われていると述べた教皇は、こうした中で教会はいのちと人間に対する信頼を証しし、単なる楽観主義ではない、イエス・キリストへの信仰を通した「確かな希望」を人々に示さなくてはならないと説かれた。

教皇はまたこの機会に、イタリア中部地震被災地へのさらなる連帯を呼びかけられた。







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