2009-05-15 18:18:07

「戦争とテロのない世界を」教皇、聖地巡礼終了、ローマへ


教皇ベネディクト16世は、15日、聖地巡礼を終えられた。

8日間にわたる訪問で、教皇はヨルダン(アンマン)、イスラエル(テルアビブ、エルサレム、ナザレ)、パレスチナ自治区(ベツレヘム)を訪れ、各地で平和構築への誠実な取り組みを呼びかけられた。

訪問最終日の15日、教皇は様々なキリスト教教会が存在するエルサレムにおいて、2つのエキュメニカルな出会いを持たれた。

早朝、正教会のエルサレム総主教庁で、テオフィロス3世総主教はじめ、聖地の諸キリスト教教会の代表者らとお会いになった教皇は、キリスト者の一致に向けてのさらなる努力と、共に神の愛を証しすることの必要を強調された。

また、教皇はアルメニア使徒教会のトルコム・マノキアン・エルサレム総主教を訪問。アルメニア教会の信徒らも参加した温かい集いの中で、両教会の友好と協力を確認された。

教皇はエルサレムを発つこの日、聖墳墓教会を巡礼された。同教会は、キリストが十字架につけられたゴルゴタの丘と、イエスが埋葬されそこから復活した墓の上にあると言われ、聖地巡礼で最も重要な場所の一つである。石墓の前に跪き深い祈りを捧げられた教皇は、「キリストは復活された。愛は死よりも強い」と説教を行なわれた。

こうして、巡礼訪問を終了された教皇は、テルアビブ空港での送別式で「流血、対立、テロ、戦争のない世界を!」と再び呼びかけ、正義に基づく恒久平和と和解への道を祈られながら、イスラエルを後にされた。

教皇は、同日夕方、ローマにお戻りになった。







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