2009-05-13 19:04:15

教皇、ベツレヘム訪問、パレスチナの人々の権利と平和構築への道を強調
 


教皇ベネディクト16世は、13日、パレスチナ自治区のベツレヘムを訪問された。

現地で教皇はマフムード・アッバース大統領はじめ、パレスチナ自治政府関係者ら出席のもと、歓迎式に臨まれた。

挨拶で教皇は長い闘争のために苦しみ続けるパレスチナの人々に心を寄せられ、特に家を失った人々、家族を亡くした人々のために祈りを約束された。

「教皇庁は、パレスチナの人々が主権国家を持ち、祖先の土地において、国際的に承認された境界の中で、安全に、近隣の人々と平和に生活する権利を支持する」と教皇は述べ、その実現は遠いように思われても、イスラエルとパレスチナの双方が熱望する平和と安定を目指す希望を保つよう勇気付けの言葉をおくられた。

「正義無くして平和は無く、赦し無くして正義は無い」という前教皇ヨハネ・パウロ2世の言葉を思い起こされた教皇は、和解を妨げている双方の怒りと対立を捨て、寛大と哀れみを持って、すべての人の権利と尊厳が認められる、正しく平和的な共存を目指すよう促された。

教皇はまたイスラエルとパレスチナの治安上の問題が解決されることで、人々の移動の自由が可能になることを望まれ、パレスチナの人々も他の人々と同様に、結婚し家庭を築き、仕事や学校、病院に行く権利があると話された。

さらに、特にガザ地区をはじめ闘争で破壊された家々や学校、病院の再建が早期に行なわれるよう、国際社会に協力をアピールされた。

教皇はパレスチナの若者たちに対してもメッセージをおくられ、辛い体験の中でも怨恨を育てず、暴力やテロへのあらゆる誘惑に耐える勇気を持ち、平和を築く決意を新たにするよう呼びかけられた。

この日、教皇は生誕教会前でパレスチナの信者と共にミサを捧げられたほか、カリタス小児病院やアイーダ難民キャンプ訪問、アッバース大統領との会談を行なわれた。







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