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2009-05-11 15:23:52
教皇、アンマンで夕べの祈りとミサ「社会にキリストの愛の証しを」
教皇ベネディクト16世は、訪問先のアンマンで、カトリック教会関係者とお会いになり、信者らのためにミサを捧げられた。
9日午後、同市内のギリシャ・メルキト典礼司教座聖堂で夕べの祈りをとり行われた教皇は、ヨルダンの司祭、修道者、神学生、教会運動にたずさわる信徒らと交流された。
カトリック東方典礼様式で行なわれたこの晩課の集いは、美しい聖歌に彩られると同時に、家族的な温かい雰囲気を持つものとなった。
教皇はこの席で、ヨルダンのキリスト者が信仰における希望を証ししながら社会の発展に貢献していくよう、皆に勇気付けを与えられた。
翌10日午前、アンマンの国際競技場で教皇ミサが行なわれた。ヨルダンはじめ周辺国から集った3万人以上の信者らは、教皇を熱く歓迎した。
ミサの説教で教皇は、様々な困難と不安を抱える中東のキリスト者のために、復活のキリストを証しする者としてこの地を訪れ、皆の信仰と希望と愛と、使徒時代からの伝統への忠実を励ますことを長い間望んできたと、この日の出会いを喜ばれた。
聖地においてキリスト教の伝統、教会の使命を忠実に守るには、信仰に根ざす特別な勇気を必要とすると述べた教皇は、諸キリスト教会との対話と協力の中で福音宣教と貧しい人々や難民への連帯に尽くし、他の宗教や文化との架け橋を築きながら豊かな社会のために奉仕するよう望まれた。
また、隣人への奉仕と献身を通して人々に愛を証しすることで、無実の人の命を奪うことを正当化する思想とのはっきりとした対比を示して欲しいと願われた。
何世紀にもわたり信仰の遺産を伝え続けてきた聖地のキリスト者の家庭を支えていく必要を教皇は強調すると共に、母親や修道女、教師、看護婦など、家庭・教会共同体・社会におけるキリスト教徒の女性たちの平和と愛への尽力を賛美された。
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