2009-05-08 17:25:37

聖地巡礼:教皇、最初の訪問地アンマンに到着


聖地巡礼に出発された教皇ベネディクト16世は、最初の訪問地ヨルダン首都アンマンに、現地時間8日午後到着された。

アンマン国際空港では、国王夫妻が教皇を出迎えた。

空港における歓迎式で教皇は、豊かな歴史と文明、ユダヤ教・キリスト教・イスラム教にとって深い宗教的意味を持つ国、ヨルダンを訪れた喜びを表された。

教皇は今年即位10年を迎えたアブドラー2世国王にお祝いの言葉を述べられると共に、同国と国民に平和と繁栄を祈られた。

「私は一人の巡礼者としてヨルダンにやってきました」と述べた教皇は、この訪問でモーゼが約束の地を見下ろしたネボ山や、イエスが洗礼者ヨハネから洗礼を受けたといわれるヨルダン川対岸ベタニアなど、聖書の中で重要な役割を果たす聖なる場所を訪れたいと話された。

教皇はヨルダンのイスラム共同体が推進する文化・宗教対話の姿勢に深い敬意を表明。信教の自由はもとより、中東と世界の人々のかけがえのない権利と尊厳が常に守られるよう希望し、祈っていると述べられた。

中東・世界平和の推進、諸宗教間対話、イスラエル・パレスチナ闘争解決支援、イラク難民の受け入れなどにおいて、ヨルダンが第一線で果たしてきた役割を称賛された教皇は、同国がこれからも中東全体の恒久平和と真の正義の追求を続けることを願われた。

そして、今回の訪問がキリスト教とイスラム教の友好的関係を促し、憐れみ深い神の愛のうちに、相互の兄弟愛をも育てるきっかけとなるようにと希望された。







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