2009-05-06 18:16:41

教皇一般謁見・カテケーシス要約(2009.5.6)


親愛なる兄弟姉妹の皆さん

ダマスコの聖ヨハネは、東方の神学史の中でひときわそびえる存在です。

彼は裕福なキリスト教徒の家庭に生まれました。当時のシリアはすでにアラブ人の統治下にありました。ヨハネは政治家としての約束された将来を捨て、修道生活に入りました。

彼の最も知られた著作「聖像破壊者への反論」は、聖像の崇敬に対する正しい神学的理解に重要な貢献をもたらしました。

ダマスコの聖ヨハネは、神に対してのみ行なう礼拝と、聖像画に表現されるものを通して信者のキリストの観想を助ける、聖像を用いた崇敬とを早くから区別しました。

旧約聖書において、偶像は固く禁じられていました。しかし、神が受肉され、イエスにおいて目に見えるようになった今、物質は新しい尊厳を受け取ったのです。十字架の木、福音の本、祭壇など、すべては私たちの救いを達成するために神がお使いになったものです。今、物質は私たちと神との出会いのしるしや、秘跡に奉仕するのです。私たちが秘跡に与る時、聖画を崇敬する時、それを信仰と聖霊の力のもとに行うならば、それらは真に恵みの手段となるのです。

人類の罪にもかかわらず、神は人々の間に住むことを選ばれ、人々を聖なるものとし、その愛と聖性を分かち合わせてくださいます。私たちが喜びをもって神を心に迎えることができますように。







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