2009-05-04 18:28:43

世界召命祈願日:教皇による司祭叙階式


教皇ベネディクト16世は、バチカンの聖ペトロ大聖堂で3日、ミサを捧げられ、この中で司祭叙階式をとり行われた。

「善い羊飼い」をテーマとするこの復活節第4主日、カトリック教会は「世界召命祈願日」を記念した。同祈願日は、司祭や修道者への神の招き(召命)に、多くの人がこたえることができるよう、教会全体が祈りを捧げる日。1964年、教皇パウロ6世によって制定された。

この日、司祭に叙階されたのはローマ教区の助祭19人。教皇は、国籍も年齢も様々な新司祭たちと、叙階の恵みの喜びを分かち合われた。

説教で教皇は、「この方(イエス。キリスト)こそ、…隅の親石となった石です。他の誰によっても救いは得られません(使徒言行録4,11-12)」というペトロの言葉の通り、イエスこそが唯一の真の岩であり救いの名であると明示されながら、一方でペトロ自身も、イエスからペトロ(岩)という名を与えられていることに注目。キリストからその名・アイデンティティーを受け取り、キリストの名においてすべてを行なうという、使徒すなわち司祭の使命を説かれた。

司祭であるためには「わたしは羊のために命を捨てる」(ヨハネ10,15)と言ったキリストの自己奉献の中に、自分自身の全存在をあげて入らなければならないと教皇は強調。

すべての羊のために命を捧げたキリストは、羊の世話のためにご自分が呼ばれた人々のために特別な愛情をもって祈っていると述べ、祈りのうちにキリストと共に留まり、常にキリストと一致しているようにと、新司祭らに励ましを与えられた。







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