2009-04-01 19:00:09

教皇、金融サミット前に英首相と書簡交換「貧しい人々を忘れないように」


教皇ベネディクト16世は、2日にロンドンで開かれる主要20カ国・地域(G20)による第2回緊急首脳会議(金融サミット)を前に、開催国のゴードン・ブラウン英首相と書簡を交換された。

教皇はこの中で、国家的エゴイズムや保護主義に偏ることなく、金融市場安定と景気後退克服のための一刻も早い手立てを模索すると共に、未来にこうした危機を再び繰返すことのないように、経済の持続可能な発展を考え、グローバルなシステム管理を改革する必要を呼びかけられた。

また教皇は、このたびの危機で最も被害を受けたのは、金融破たんに責任の無い最も貧しい人々であることを指摘され、世界経済危機を抑制するための取り組みを模索する上で、最貧国への発展支援や債務取り消しが影響を受けることのないようにと、政治リーダーたちに願われた。

ブラウン首相も教皇への返信で、世界中の多くの人が困難に立たされているこの問題に、政治家たちが一致して取り組み、試練を共に乗り越えて行きたいと記した。







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