2009-03-22 19:10:05

教皇、アンゴラで市民参加のミサ「正義と平和を求めるアフリカに、全世界が目を向けるように」事故死の2少女に深い悲しみ


アフリカ司牧訪問6日目の22日、教皇ヨハネ・パウロ2世は、アンゴラの首都ルアンダで、市民のためにミサを捧げられた。

同市郊外の広大な会場周辺には、教皇ミサに参加するために近隣・遠方から訪れた信者たちの波がどこまでも続いた。

儀式にはアンゴラの司教はもとより、南部アフリカ司教ミーティング(IMBISA)の司教らが多数出席、教皇とミサを共同司式した。

ミサの冒頭に教皇は、前日21日、同市で開催された若者たちとの集いが始まる前に不幸な事故によって命を落とした2人の少女を深く悼まれ、このミサを亡くなった2人のためにも捧げたいと述べられた。

この事故は、若者の集いの会場となったルアンダの競技場の入り口付近において、密集した群集の中で起きたもので、その原因は明らかにされていないが、2人の犠牲者と幾人かの負傷者を出す悲劇となった。

バチカン広報局長、フェデリコ・ロンバルディ神父によれば、この事故は教皇との出会いが開始される4時間前に起きたとされるが、事故のニュースが伝えられたのは、イベント終了から数時間以上経過した夜であったという。教皇はじめバチカン使節はこの知らせに非常な驚きと悲しみを表し、アンゴラ政府関係者に事実確認をしたという。

教皇はこのミサの中で、亡くなった2人の冥福と負傷者の回復を祈り、家族らの苦しみに心を寄せられた。

ミサの説教で教皇は、アフリカ全体に正義と平和、和解を強く祈り求めるよう人々を招かれた。

神のみ言葉、神のおきての軽視は、結果として破壊と不正義を引き起こすと教皇は述べ、神の真理の光と、人々を和解に導くキリストの愛のもと、戦争の恐怖や民族間の争い、人間の搾取をなくし、より連帯した正義ある社会の構築を呼びかけられた。

そして、教皇は、正義と平和に渇くアフリカに全世界が目を向けるよう願われた。

ミサの後半、アンジェラスの祈りで、教皇は今秋開催の第2回アフリカ特別シノドスの実りを人々の祈りに託すと共に、アフリカ湖畔地方に平和をアピールされた。







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