2009-03-17 17:36:14

教皇、ヤウンデに到着、「アフリカに和解と正義と平和を」


アフリカ司牧訪問を17日開始された教皇ベネディクト16世は、カメルーンの首都ヤウンデに、現地時間同日午後4時頃、到着された。

ンシマレン空港では、ポール・ビヤ大統領ら政府要人、またヤウンデ大司教ら教会関係者らが教皇を迎えた。

同空港で行なわれた歓迎式で教皇は、独立50周年を間もなく迎えるカメルーンに祝意を表された。

教皇は今回の訪問の目的を、司牧者として信者たちの信仰を励ますためと説明。エルサレムで聖霊降臨に立ち会ったアフリカの人々にはじまり、聖チプリアノ、聖モニカ、聖アウグスティヌス、聖アタナシオなど同大陸が輩出した聖人たち、そしてキリストを証しした数多くの宣教者と殉教者らの存在に光をあてながら、アフリカにおけるキリスト教と教会の発展の歴史を振り返られた。

1995年、前任者ヨハネ・パウロ2世がここヤウンデで初回アフリカ特別シノドス(1994年)後の使徒的勧告を託されたことを思い起された教皇は、今回の訪問では、来る10月バチカンで開催の第2回アフリカ特別シノドスの討議要綱を手渡したいと述べられた。

「最も大きな苦しみの中においても、キリスト教のメッセージは常に希望を伴う」と教皇は話し、アフリカ生まれの聖人ジュゼッピーナ・バキータを、幾多の苦難にも関わらずキリストとの出会いによって自分を変容させていった輝ける模範として示された。

教皇は、苦しみ・暴力・貧困・飢餓・贈賄や権力の乱用を前に、キリスト者は沈黙することはできないと述べ、こうした中で福音の救いのメッセージを力強く告げる必要を強調された。

そして、特に内戦の傷跡、女性や子どもの人身売買、食糧不足、経済の混乱、気候変動、疾病などによって苦しむアフリカに、和解と正義、平和を呼びかけ、アフリカと世界の人々の心に希望を伝えたいと願われた。







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