2009-03-03 16:54:16

教皇、経済危機下の労働者と家族たちのためにアピール
 


教皇ベネディクト16世は、バチカンで1日、日曜正午のアンジェラスの祈りの集いを持たれた。

この席で、教皇は経済危機下の労働者問題を最優先するようアピールを行なわれた。

この日、聖ペトロ広場には、職場の未来を案ずる南イタリアの自動車工場の労働者らのグループが姿を見せていた。教皇はイタリアはじめ世界各地で同様の不安・困難に置かれている非常に多くの労働者とその家族らの問題を深く心に留められ、聖母と、労働者の保護者聖ヨセフにこれらの人々を託して祈られた。

教皇は「労働者と家族たちの問題は真っ先に取り組むべき共通の重要課題」と強調。政治・行政関係者、経営者らに対し、この大事な局面においてそれぞれができる限りの取り組みを行なうよう、励ましを与えられた。

四旬節最初の日曜日、教皇は説教で、この日の福音朗読、マルコ福音書(1,12-15)のイエスが荒れ野で40日間とどまり、サタンから誘惑を受けたエピソードを取り上げられた。

イスラエルの民が経験したように荒野は試練の場であり、そこでもイエスは「神の身分でありながら、かえって自分を無にし(フィリピ2,6-7)」、「罪を犯されなかったにもかかわらず、私たちと同様に試練に遭われた(ヘブライ4,15)」と教皇は述べ、人間と同じ者になられたイエスは、それゆえ私たちの弱さを憐れむことができる方であると話された。

また、荒野のイエスに「天使たちが仕えていた」ということに注目された教皇は、私たちもイエスに従い、イエスに一致できるよう、毎日の信仰の歩みにおいて天使の支えを祈られた。

教皇は同日午後より、四旬節の1週間の黙想に入られた。この間、教皇はバチカンで高位聖職者を対象に行なわれる四旬節黙想会に出席され、謁見など一般の公務は行なわれない。







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