2009-02-26 17:05:36

灰の水曜日と共に四旬節入り、教皇、聖サビーナ教会で宗教儀式


教会暦は、25日、「灰の水曜日」と共に四旬節に入った。教皇ベネディクト16世は、ローマ市内の聖サビーナ教会において伝統の儀式をとり行われた。

四旬節とは、公生活に入る前のキリストが荒野で40日間の断食を行ったことを思い起こし、復活祭までの主日(日曜日)を除く40日間、悔悛し祈り、断食や節制、施しや愛徳の実践を通して、キリストの復活の記念によりよい形で与る準備をする期間。

四旬節の初日、「灰の水曜日」には、信者が死と痛悔の象徴である灰を額に受ける儀式が行われる。この「灰の式」には、前年の「枝の主日」(復活祭直前の日曜日で、キリストのエルサレム入城を記念する日。「受難の主日」とも言う)に祝福されたオリーブや棕櫚の枝を燃やしたものが使用される。

この日の夕方、教皇は聖職者・修道者・信者らと共に、ローマの7つの丘の一つ、アベンティーノ上にある聖アンセルモ教会から、聖サビーナ教会まで厳かな宗教行列を行なわれた。

聖サビーナ教会では、ミサの中で「灰の式」がとり行われ、教皇も自ら頭に灰を受けられた。

教皇は説教で、「今こそ、心からわたしに立ち帰れ」(ヨエル2,12)という主の言葉をこの灰の水曜日の典礼の基調をなすものとして示され、回心を呼びかける慈しみ深い神の愛に応えるよう招かれた。

また教皇は、「キリストに代わってお願いします。神と和解させていただきなさい」(2コリント5,20)という聖パウロの呼びかけを掲げられると共に、この言葉に使徒自身が特別な形で体験した神の恵みの偉大な力を読み取られた。

四旬節にあたり、聖パウロが「キリストの使者」として皆に勧める回心への招きを誠実に心に留め、み言葉に耳を傾け、祈り、節制を通して、回心と貧しい兄弟たちへの愛に目覚めていくことを、教皇はすべての信者に願われた。







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