2009-02-09 18:23:58

世界病者の日:教皇メッセージ、病気に苦しむ子どもたちに連帯を


第17回世界病者の日を前に、教皇ベネディクト16世のメッセージが発表された。

カトリック教会は、毎年ルルドの聖母を記念する2月11日を「世界病者の日」とし、病者がふさわしい援助を受けられるよう、また、人々が自らの苦しみの意味を受けとめるための精神的助けを得られるよう、カトリック医療機関をはじめ、社会一般に訴える機会としている。

今年の世界病者の日は、教区レベルで記念される。

教皇は今回のメッセージで、特に病気に苦しむ子どもたちに眼差しを向けられている。

病気による体の障害や、難病を持つ子どもたち、戦争により心と体に被害を負った子どもたち、また家族の愛を知らず見捨てられ精神的な傷を受けた子らや、飢え・渇き、医療不足の中で亡くなっていく子どもたち、これらすべての子たちの声なき叫びは 私たちの良心に訴えかけていると教皇は述べられた。

教皇は世界病者の日を機会に、教会は神の家族であり、その家族の一員が誰も苦しむことがないようにとの自覚をさらに高めるよう皆を招かれると共に、「善きサマリア人」のように苦しむ人に具体的連帯を表し、ナインのやもめ (ルカ 7,12-17) や、ヤイロの祈り (ルカ 8,41-56)に深い憐れみを示されたイエスのように試練にある家族と苦しみを分かち合うことを学ぶように勧められた。

人間のいのちは素晴らしいものであり、たとえ苦しみの神秘の中にあってもそのいのちを完全に生き抜くべきと強調された教皇は、全人類の苦しみを分かち合うために十字架上で死なれたイエスを見つめるよう招かれた。

そして、教皇はすべての病者と医療関係者、特に小さな患者たちとその家族に励ましをおくられている。







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