2009-02-05 18:27:49

教皇一般謁見・カテケーシス要約(2009.2.4)


親愛なる兄弟姉妹の皆さん

使徒聖パウロについての一連のカテケーシスを閉じるにあたり、聖パウロの地上での生涯の最期と、その霊的遺産について考察しましょう。

新約聖書の中には聖パウロの死についての記述はありませんが、言い伝えによれば、聖パウロはネロ皇帝の時にローマで殉教し、城壁外の聖パウロ大聖堂があるオスティア街道沿いに葬られました。

1世紀、ローマの聖クレメンスはコリントの信者たちに宛てた手紙の中で、聖パウロの苦しみにおける忍耐をすべてのキリスト信者の模範として称賛しています。

聖パウロ自身も自分の最後の苦しみについて、弟子テモテに宛てた手紙の中で次のように記しています。「わたし自身は、既にいけにえとして献げられています。世を去る時が近づきました」(2テモテ4,6)。

聖パウロの著作については、世紀にわたって多くの人々が様々な注釈を施してきました。最近の新しい研究も、聖パウロの性格や、彼が創立した教会、また彼が宣教した福音について新しい光を当てています。

聖パウロは寛大な使徒であると共に、独創的な思索家でもありました。

聖パウロの教えに耳を傾けることによって、私たちもますます忠実にキリストに従い、大きな喜びをもって教会の福音宣教に加わることができますように。







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