2009-02-04 18:34:56

キリスト教の「断食」をテーマに、2009年四旬節教皇メッセージ


教皇ベネディクト16世の2009年度の四旬節に向けて、メッセージを発表された。

今年のメッセージで教皇は「断食」をテーマにされ、キリスト教の断食の深い意味とその価値の再発見を通して、神と隣人に心を開くよう呼びかけておられる。

キリスト教の断食とは、宗教上のきまりを単に遵守するという道徳的実践主義でも、体のケアを目的とした治療でもなく、それは神の御旨に自分を一致させることを妨げるすべてのものに対する「治療」なのであると、教皇は述べられた。

そして、キリスト教的断食は、「神の御旨を行なう」という「真の食べ物」を得ることを究極の目的とし、肉体的な断食は「神への飢え渇き」へと変容されていくと記されている。

自分のエゴイズムを制する断食は、祈りや施しと共に、神と隣人への愛に心を開き、自主的に何かを節制することで他人を助けることを促す、と説かれた教皇は、この四旬節に貧しい兄弟たちへの受け入れの心と関心を養い、断食で節約した分を困難におかれた人々に分け与えるよう、小教区や教会共同体に勧められている。







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