2009-01-22 18:24:22

キリスト教一致祈祷週間をテーマに、教皇一般謁見


教皇ベネディクト16世は、バチカンで21日、水曜恒例の一般謁見を行なわれた。

謁見中の講話で教皇は、18日から25日まで行われているキリスト教一致祈祷週間をテーマに取り上げられた。

同週間は、キリスト教諸教会の間で毎年記念されるもので、「すべての人を一つにしてください。そうすれば、世は、あなたがわたしをお遣わしになったことを、信じるようになります」(ヨハネ17,21)という最後の晩餐でのイエスの祈りに耳を傾け、同じキリストへの信仰のもとに、共に祈り、協力し合い、一致の精神を示すことを目的としている。

イエスの祈りに答えようとキリスト者らが調和の中に行なうこの試みの貴重さを教皇は強調しつつ、キリストの望まれた一致を育てるには、父にご自分を捧げた御子に倣い、自分自身から出てキリストと一致することが必要と述べられた。

イエスが「世が信じるようになること」を一致の目的として示しているように、完全な一致は世における教会の活動と使命に結びつくものであり、一致を世に見える形で表すことにより私たちの信仰を信じうるものとすることは、私たちの責任にかかっていると話された。

2009年の同週間のテーマは「それらはあなたの手の中で一つとなる」(エゼキエル37・15-28)。テキストの原案は韓国のエキュメニカルな起草委員会によって準備された。

主が預言者エゼキエルに、二本の木、すなわち一本はユダとその部族、そしてもう一本はヨセフとそれと結ばれたイスラエル全家を象徴する2本の木を互いに近づけて一本にするよう命ずる、その比喩の意味は明白であると教皇は述べ、「それらはわたしの手の中で一つとなる」と言われる神の言葉に信頼し、謙虚で従順な、忍耐強い歩みをもって一致の道を歩んでいかなければならないと話された。

また教皇は、聖パウロの生誕2千年を記念する特別年にあたり、 唯一の主のため、その神秘体である教会の一致のために命を捧げた使徒パウロの熱望を、私たちのものとしていこうと呼びかけ、霊的・司牧的取り組み、共同の祈りを通して、一致への努力を育てて欲しいと願われた。







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