2009-01-14 19:04:23

聖パウロのコロサイとエフェソ書考察、教皇一般謁見


教皇ベネディクト16世は、バチカンで14日、水曜恒例の一般謁見を行なわれた。

謁見中のカテケーシス(教会の教えの解説)で、教皇は聖パウロの教えの考察を続ける中で、同使徒のコロサイと、エフェソの信徒への手紙を取り上げられた。

教皇は、「双子書簡」ともいえる、多くの似た表現や内容を有するこの2つの手紙の特徴を紹介。

まず、これらの書簡においてパウロがキリストに「頭」という表現・位置づけを与え、愛をもって教会を導き、様々な部分に活力を与えながらひとつの体を作り上げていくその力、また、あらゆる支配、権威の上にある宇宙全体の主としてのその本質を説いている点に注目された。

ついで、教皇はパウロが「神の秘められた計画」の神秘について語っている点、さらに、教会をキリストの花嫁と捉え、「教会を愛し、教会のために御自分をお与えになった」(エフェソ5,25)までのキリストの教会に対する大きな愛を示している点などを挙げられた。

謁見の後半、教皇はこの日メキシコシティで開幕した第6回世界家庭大会の参加者に挨拶をおくられ、同大会によって社会と教会のかけがえのない基礎である家庭を支える新しい力を得、その素晴らしさと価値を再確認できるよう願われた 。

また、世界家庭大会と合わせ、ここ数日聖ペトロ大聖堂に、幼いイエスの聖テレーズの両親で昨年10月列福された、ルイ・マルタンとマリー・ゼリー・ゲラン夫妻の聖遺物が安置されており、教皇は関係者らに温かい言葉をおくられた。
 







All the contents on this site are copyrighted ©.